振動計徹底解説

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振動チェックに関わる人なら知っておくべき!振動計の基本

振動には「機械振動」と「公害振動」がある

 

振動を測定・分析する「振動計」は、様々な分野で活用されています。
測定の対象となる振動の種類は、以下の「機械振動」と「公害振動」に大別されます。
まずはこの部分から抑えていきましょう。

 

1.機械振動とは

工場などで稼働中の設備機器が発する振動です。
これを測定・分析することで、オーバーホールしなくても内部の状態が把握できます。
加えて、振動測定を通して小さな不具合を発見することで、近い将来、修理が必要な箇所が予測しやすくなります。
その結果、設備機器のメンテナンスにかかるコストの削減や、突然の故障による逸失利益を防ぐことができます。

 

2.公害振動とは

健康や環境に悪影響を与える可能性のある振動です。
この振動の代表的なものには、「工事現場の作業員が使う手持ち工具の振動」があります。
手持ち工具の振動を長時間感じ続けると、振動障害という疾病リスクが高まります。この振動を測定し管理することで作業員の健康が守られます。

 

このように、同じ振動でも種類によって測定の目的が大きく変わってきます。そして、この種類によって使う測定器が変わってきます。
購入やレンタルの場合は注意してください。

 

 

振動とは「物体が起点から運動する状態」のこと

 

そもそも、測定器で測る「振動」の定義とは何でしょうか?

 

振動と聞いて多くの方が真っ先に思い浮かべるのは、目で見てブルブルと震えている状態でしょう。
例えば、家の近くを大型車が通って、窓ガラスがブルブルと震えているようなシーンです。

 

この他、見ているだけでは何も感じないものの触るとわかる振動(あるいは耳では聞こえる振動)もあり、これらすべてを振動計では測定・分析できます。

 

振動とは「ある物体が起点から動いて運動する状態」のことです。この運動の大きさは下記の4つのアルファベットで示されます。

 

  • F(振動数)
  • D(変位)
  • V(速度)
  • A(加速度)

 

この4つのアルファベットの数値を波形データに変換すると、分析がしやすくなります。
ただし、振動の波形は分析するには複雑なため、「sin波」と呼ばれるシンプルな波形に分解した上で分析するのが一般的です。

 

 

御社に必要なのはどれ?様々な「振動計」の種類

 

測定・分析に使う「振動計」にはどのような種類があるのでしょうか?
一言で「振動計」といっても多種多様です。
用途や目的によっても必要な振動計が変わってきます。

 

「振動計 レンタル」でネット検索した時に上位表示されるレンタルサービスの製品紹介を参照にしながら、主な種類を見ていきましょう。

 

 

測定器の種類1:設備診断用振動計(振動分析計)

 

機械振動・公害振動の両方に幅広く対応する、もっともよく使われるタイプの振動計です。
持ち運び便利な「ポータブル型」といつも同じ位置で測定することを想定した「据置型」があります。

 

ちなみに参照したレンタルサービスでは、用意している8種のうち、6種がポータブル型(ハンディタイプ)で、残りの2種は据置型となっています。どちらかというと、ポータブル型の方が高いニーズのようです。

 

また、振動を測定するセンサーの固定方法は、「マグネットタイプ」と「押し当てて測るタイプ」があります。
レンタルサービスで扱っている商品を見てみると、マグネットタイプが7種、押し当てて測るタイプ1種という結果でした。
このセンサーの方式の選択は、実際に日常的に測定・分析をする作業員の意見などもヒアリングしつつ決定しましょう。

 

設備診断用振動計(振動分析計)には、「ISO 10816-1」「JIS B 0906」「ISO 2954」といった規格に適合合格したものもあります。こちらも必要に応じて選択するようにしてください。

 

 

測定器の種類2:振動レベル計

 

振動、振動加速度、時間率などのレベルを測定する機能を備えたものが「振動レベル計」です。

 

参照したレンタルサービスでは、3種の「振動レベル計」が紹介されています。この3種の機能の違いを見ていきましょう。
測定周波数の領域は3種ともに1?80Hzで同じです。ここでは機能の差は見られません。
測定レベルの範囲はそれぞれ「25〜129dB」「25〜120dB」「30〜120dB」でこちらも大差ありません。
一方、サンプリング周期は大きな違いが見られます。それぞれ「125μs」「78μs」「10ms」となっています。
記録媒体も大きく異なる部分なので選択する時には注意が必要です。それぞれ、「SDカードによる保存」「CFカード」「記録媒体なし」となっていました。

 

 

測定器の種類3:3軸振動計

 

振動計の主なものには、「3軸振動計」もあります。
これは、X・Y・Zの3方向加速度の測定が可能なもので、乗り物の振動や手持ち工具が作業員に与える手腕振動などを測定するのに向いています。

 

オプションで用意されているプログラムカードを使うことでISO・JISなどの規格に準じた測定が可能となります。こういった測定が必要な場合は、購入時やレンタル利用時にスタッフに確認する必要があるでしょう。

 

まとめ

振動計の対象となる振動は「機械振動」と「公害振動」に大別される。
振動の波形をシンプルな「sin波」にすると分析がしやすくなる。
主な測定器には、「振動分析計」「振動レベル計」「3軸振動計」などがある。
オプションも豊富なため購入・レンタル時には相談すること。

 

http://www.measuring.jp/

「振動計」のレンタルサービス 上手な活用術

サービスごとに異なる料金形態

 

振動計は、幅広い分野に活用されています。
その用途は、設備機器のメンテナンスや手持ち工具の振動管理など多岐に広がります。

 

この振動計を実際に利用する時は、「購入」と「レンタル」という2つの選択肢があります。
前者の「購入」の方にコストメリットがあるのは、「頻繁に使用する」「継続的に使用する」ケースです。
一方のレンタルは、「使用する期間が限られる」ケースでメリットがあり、多くの企業に利用されています。

 

ユーザーが多い分、「振動計のレンタル」に参入している企業も多く、料金体系や品揃えは多種多様です。
この記事では、それぞれの振動計レンタルサービスによってどんな違いがあるのかを見ていきます。

 

 

ビギナーにも分かりやすいA社の場合

 

まずは、Googleで「振動計 レンタル」と検索。
上位に表示された3社のサービス体系の違いを比較してみました。

 

結論から言うと、品揃えは似通っているものの(理由は、振動計を製造しているメーカーが少ないからでしょう)、料金設定には大きな違いが見られました。
どの料金設定が御社に合うか、慎重に判断する必要があるでしょう。

 

まずは、A社のレンタルサービスから見ていきます。
この会社のサービスの最大の特徴は、「webがユーザー目線で親切に作られている」点です。
カテゴリ分けが明確で、どの振動計を選べば良いか一目でわかります。
アイテム数の多いカテゴリでは、比較表を作成し、仕様や機能でどんな差があるかを解説しているのも親切です。

 

一点だけ使いにくい部分があるとすれば、見積り申込みをしないと料金が分からないところです。この会社の戦略があると思いますが、ユーザー視点でいうと不親切ですね。
すべての部分でユーザーが満足できるサービスは、なかなか難しいので仕方ない部分もありますが…。

 

 

振動測定に詳しい方向けのB社の場合

 

次のB社は、大手グループのレンタルサービスです。
さきほどのA社は、測定器にあまり詳しくない方でも利用しやすいつくりでした。
対照的にB社は、「測定器に詳しい方向け」のWEB設計です。

 

カテゴリをクリックすると、それにあてはまる振動計が一覧になるだけ。仕様も機械的なスペックが列記されているだけです。
この分野に詳しい方からすると、余計な情報がなく使い勝手が良いとなるでしょうが、詳しくない方はかなり迷いそうです。

 

このレンタルサービスのメリットは、「料金体系が明確なところ」です。
ベースになるのは「月額料金×レンタル期間に応じたレンタル料金」の公式。
例えば、「月額料金1ヵ月分」の部分は、利用期間が1週間でも1ヵ月でも変わりません。
「レンタル期間に応じたレンタル料金」の部分が、1?5日ならレンタル料率は35%、6?10日なら40%…という風に、レンタル期間が長くなるごとに高くなっていく仕組みです。

 

 

料金体系がシンプルで分かりやすいC社の場合

 

C社は、測定器専門のレンタルサービスです。
ここまで紹介してきた2社と比べると、アイテム数が少ない印象を受けます。
一方「利用料金」の提示方法は、3社の中で一番分かりやすく感じます。

 

その中身は、基本料金に1日あたりの使用料が加算されていく仕組み。
例えば、「基本料金50,000円」の測定器があったとして、「1日当たりの料金が2,000円」なら合計「52,000円」になります。
2日使えば「1日当たりの料金が4,000円」なので合計「54,000円」です。

 

料金計算の公式がわかりすい上、自動見積りフォームがあるので、電卓を使わなくとも瞬間的に料金が確認できます。

 

 

なるべく同じ条件にならして相見積りを

 

このように、同じ「測定器のレンタル」のサービスでも、各社で料金体系は大きく異なります。
それだけにユーザー側からすると、ネット上では料金比較がしにくいと言えます。
そのため、ネット上での料金比較はあくまでも参考にとどめ、「なるべく同条件で」リアルな見積もりをとった上で発注するのが望ましいでしょう。

 

ただし、それぞれのレンタルサービスごとに揃えている測定器は違います。
同じ測定器がない場合は、「他のメーカーのこの型番の機能に近い振動計は?」といった質問によって、なるべく近い形で見積りをとってみてください。

 

また、見積りをとる時は料金に加えて「測定器のメンテナンスはどうしているか?」「万が一、破損・盗難の場合は、どうなるか?」の確認も重要です。
リーズナブルな料金で安心できるレンタルサービスを選んでください。

 

 

 

まとめ

継続的に使用するケースでは、購入の方にコストメリットがある。使用する期間が限られるならレンタルにメリットがある。
振動計のレンタルサービスといっても中身は様々。料金設定では、以下の2つに大別できる。
A:ネット上で自動見積りができるサービス
B:見積りフォームを送らないとわからないサービス

 

各社ともに料金体系がバラバラなので、なるべく条件を揃えた上で比較検討すべき。